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一人旅ホテル選び|失敗から学んだコスパ最強チェーン5選

一人旅ホテル選び

はじめに:駅前なら安心と思っていた私の大失敗

一人旅を始めて5年、これまで50軒以上のホテルに泊まってきました。最初の頃は「とりあえず駅前で安いところ」という安易な選び方をして、何度も痛い目に遭いました。

特に忘れられないのが、大阪での初めての一人旅。「駅徒歩1分、1泊4,500円」という格安ホテルを見つけて喜んで予約したのですが、実際に行ってみると繁華街のど真ん中で、深夜3時まで外の酔っ払いの声が聞こえて全く眠れませんでした。翌日の観光は寝不足でボロボロ。しかも部屋は狭すぎてスーツケースを広げるスペースすらなく、「安さだけで選んではいけない」と痛感した出来事でした。

そんな失敗を繰り返しながら、ようやく自分なりの「一人旅に最適なホテルの選び方」が見えてきました。この記事では、私が実際に宿泊して「ここなら間違いない」と思えたホテルチェーン5つを、失敗談も含めて正直にお伝えします。

私が一人旅でホテルを選ぶときに絶対チェックする3つのポイント

1. 駅近だけど「静かな立地」を探す

前述の大阪での失敗から学んだのは、「駅近=良い立地」ではないということ。私が今選ぶのは、駅から徒歩5-7分くらいの、繁華街からワンブロック外れた場所です。

福岡でアパホテルに泊まったとき、駅前店ではなくあえて徒歩7分の店舗を選んだら大正解でした。深夜でもコンビニは近くにあるし、何より静か。朝まで一度も起きずにぐっすり眠れて、「立地選びって本当に大事だな」と実感しました。

2. 口コミの「低評価」を必ず読む

以前、評価4.5のホテルを予約して後悔したことがあります。確かに設備は綺麗だったのですが、私が重視している「WiFiの速度」が遅すぎて仕事になりませんでした(ワーケーション目的だったのに...)。

それ以来、必ず低評価の口コミを読んで「自分にとって譲れない点」が書かれていないかチェックします。「部屋が狭い」は我慢できても、「WiFiが弱い」「エレベーターが一基しかなくて朝の待ち時間が長い」などは私にとって致命的だからです。

3. 大浴場の有無(これは本当にゲームチェンジャー)

正直、最初は「ビジネスホテルの大浴場なんて...」と期待していませんでした。でも、初めて広島のドーミーインで大浴場に入ったとき、考えが180度変わりました。

一日中観光で歩き回って、部屋の小さなユニットバスで済ませるか、広い浴槽で足を伸ばして疲れを取るか。この違いは、翌日の体調に直結します。今では「大浴場があるホテル」を最優先で探すようになりました。

実際に泊まって良かったホテルチェーン5選

1. アパホテル|コスパと立地のバランスが絶妙

私が泊まった店舗:札幌すすきの駅前店、博多駅前店、京都駅堀川通店

良かった点

  • 部屋は確かに狭いけど、一人なら十分。むしろ無駄がなくて使いやすい
  • 大浴場が本当に疲れが取れる(特に博多駅前店は広くて快適でした)
  • 朝食バイキングの種類が多い(ただし時間帯によっては混雑)

失敗談:アパの部屋の狭さをナメてました

京都で初めてアパホテルに泊まったとき、28インチのスーツケースを床に広げたら、もうそれだけで部屋がいっぱいになりました。ベッドに座ろうとしたらスーツケースに足をぶつける始末。それ以来、アパに泊まるときはスーツケースをベッドの下に収納できる小さめのサイズに変えました。

でも、この狭さに慣れると逆に効率的だと気づきました。全てが手の届く範囲にあって、朝の準備が早い。短期滞在なら全く問題ありません。

予約のコツ:公式サイトの「アパ直割」が本当に安い。楽天やじゃらんと比較して1,000円以上差があることも。ただし、キャンセル規定が厳しいので予定が確定してから予約を。

料金実績:平日6,500円〜、休前日8,500円〜(朝食付き)

2. 東横イン|コスパ最強、でも期待値は抑えめで

私が泊まった店舗:仙台駅西口店、名古屋駅桜通口店、福岡天神店

良かった点

  • とにかく安い(平日なら5,000円台から)
  • 無料朝食がある(質素だけど助かる)
  • 前日までキャンセル無料が本当にありがたい

失敗談:無料朝食に期待しすぎた

名古屋で初めて東横インに泊まったとき、「無料朝食」という言葉に踊らされて期待しすぎました。実際はおにぎり2個、味噌汁、漬物というシンプルな内容。「え、これだけ...?」と一瞬思いましたが、よく考えたら宿泊費が6,000円なんだから当然です。

今では「朝食付きホテルの宿泊費」ではなく「朝食おまけ付きの格安ホテル」という認識で利用しています。コンビニでパンやサラダを買い足せば十分な朝食になります。

もう一つの失敗:部屋の古さ

福岡天神店に泊まったとき、かなり内装が古くてショックを受けました。WiFiも遅くて動画が止まる。東横インは店舗によって当たり外れが大きいので、必ず建物の築年数と改装履歴をチェックするようにしています。

予約のコツ:公式サイト一択。他サイトより500-1,000円安いです。10泊で1泊無料の会員特典も地味に嬉しい。

料金実績:平日5,500円〜、休前日7,000円〜(無料朝食込み)

3. ドーミーイン|一人旅の最高の贅沢

私が泊まった店舗:広島PREMIUM店、金沢店、那覇店

良かった点

  • 大浴場が本格的(サウナもある!)
  • 夜鳴きそば(21:30-23:00)が地味に嬉しい
  • 和モダンな内装で気分が上がる

私の中での評価が急上昇した理由

正直、最初は「高いな」と思って避けていました。でも広島で初めて泊まったとき、その価値を理解しました。

一日中宮島を観光して、足はパンパン、肩も凝って限界。部屋で休もうかと思ったけど、せっかくなので大浴場へ。広い湯船に浸かってサウナで汗を流したら、疲れが嘘のように取れました。

そして部屋に戻る前にロビーで食べた無料の夜鳴きそば。これが美味しいんです。小腹が空いたタイミングでの温かいラーメン。一人旅の孤独感が和らぐ瞬間でした。

失敗談:温泉気分に浸りすぎて時間配分ミス

金沢でドーミーインに泊まったとき、大浴場が気持ち良すぎて1時間半も入ってしまいました。その結果、夜の兼六園のライトアップを見逃すという失態。ドーミーインに泊まるときは、観光スケジュールに「温泉タイム」をきちんと組み込むべきですね。

予約のコツ:早期予約で20-30%オフになることも。連泊割引もお得です。楽天スーパーセールの時期を狙うと、ポイント還元込みでかなりお得になります。

料金実績:平日8,500円〜、休前日11,000円〜(朝食別)

4. スーパーホテル|「ぐっすり眠りたい人」専用

私が泊まった店舗:大阪・天王寺店、新潟店、熊本銀座通店

良かった点

  • 枕を選べるサービスが最高(低反発、高反発、そば殻など)
  • 朝食の有機野菜サラダが美味しい
  • チェックイン時の丁寧な対応

私がスーパーホテルを選ぶ理由

大阪天王寺店で初めて泊まって以来、「睡眠の質」を重視するならここだと決めています。チェックイン時に「どんな枕がお好みですか?」と聞かれて、自分の寝癖を説明したら最適な枕を提案してくれました。

その日は本当に朝までぐっすり。普段は旅先だと緊張して眠りが浅くなるのですが、スーパーホテルではそれがありません。部屋の防音もしっかりしていて、廊下の足音が全く聞こえませんでした。

失敗談:立地選びをミスった

新潟店に泊まったとき、駅から徒歩15分という立地を甘く見ていました。冬の新潟、雪が降る中15分歩くのは想像以上に大変で、観光から戻るたびに「なんでこんな遠いホテル予約したんだろう...」と後悔。

スーパーホテルは郊外立地の店舗が多いので、必ず地図で距離感を確認してから予約すべきです。特に冬や雨の日を想定して。

予約のコツ:公式の「LOHAS CLUB」会員(無料)になると10%割引+ポイント還元。直前割引も狙い目です。

料金実績:平日6,800円〜、休前日8,500円〜(朝食付き)

5. コンフォートホテル|「普通に良い」が一番安心

私が泊まった店舗:横浜関内店、札幌すすきの店、博多店

良かった点

  • 無料朝食が意外と充実(サラダバー、パン、スープ)
  • チェックイン前後の荷物預かりが無料で便利
  • 全館禁煙で臭いが気にならない

私がコンフォートを「安定枠」として使う理由

コンフォートホテルに大きな感動はありません。でも、がっかりすることもありません。これが実は一人旅では重要で、「ホテル選びで失敗したくない」ときの保険的な選択肢として使っています。

横浜関内店に泊まったとき、チェックイン前の10時にホテルに着いてしまったのですが、快く荷物を預かってくれて助かりました。中華街や山下公園を身軽に観光できて、「こういう細やかなサービスがありがたい」と実感しました。

失敗談:立地が微妙な店舗もある

博多店に泊まったとき、中洲エリアに近すぎて夜の騒がしさが気になりました。コンフォートは安定していると思って油断していましたが、立地によっては注意が必要ですね。

予約のコツ:楽天やじゃらんのクーポン対象になりやすい。Choice Hotels会員特典もあるので、リピート利用するなら会員登録推奨。

料金実績:平日7,500円〜、休前日9,000円〜(朝食込み)

私が学んだ予約の鉄則5つ

1. 「最安値」に飛びつくな

金沢で「格安ホテル」に飛びついて大失敗した経験があります。1泊3,800円という破格だったのですが、部屋はカビ臭く、WiFiは繋がらず、隣の部屋の物音が丸聞こえ。結局眠れなくて、翌日別のホテルに移りました。最初からまともなホテルに泊まれば、無駄な出費もストレスもなかったのに。

私の基準:平日なら最低でも5,500円以上のホテルを選ぶ

2. 口コミは「3.5-4.0点」が一番参考になる

満点評価のホテルは「当たり」も多いですが、サクラレビューの可能性も。逆に3.5-4.0点くらいのホテルの口コミは、良い点も悪い点も正直に書かれていて参考になります。

3. 連泊するなら必ず「連泊割引」を確認

神戸で3泊したとき、最初は1泊ずつバラバラに予約していました。でも、チェックイン時にフロントの方に「連泊プランの方が安いですよ」と教えてもらい、その場で予約し直して3,000円節約できました。

4. ピークタイムを避けるだけで料金が半額に

京都の紅葉シーズン(11月中旬)に予約しようとしたら、普段7,000円のホテルが18,000円に。11月上旬にずらしたら9,000円でした。少し時期をずらすだけで、こんなに違うんです。

5. キャンセル規定は絶対に確認

「返金不可プラン」で予約して、急な仕事で行けなくなり8,000円が無駄になったことがあります。それ以来、多少高くても「前日まで無料キャンセル可」のプランを選ぶようにしています。

結局、私は何を基準に選んでいるか

50軒以上泊まってきて、今の私の選び方はシンプルです:

  • 疲れを取りたい旅:ドーミーイン(大浴場最優先)
  • コスパ重視の旅:東横インorスーパーホテル
  • 初めての土地で失敗したくない:コンフォートホテル
  • 駅近で効率的に動きたい:アパホテル
  • ワーケーション:口コミでWiFi速度をチェックして個別に選ぶ

一人旅のホテル選びに「完璧な正解」はありません。でも、自分の失敗から学んで、何を優先するか明確にすれば、必ず満足できるホテルが見つかります。

この記事が、あなたの一人旅のホテル選びの参考になれば嬉しいです。良い旅を!

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