
「ただいま」と言いたくなる国、台湾
九份の茶芸館で、台湾茶を飲みながら窓の外を眺めていました。赤い提灯が灯り始める夕暮れ時。
「ここ、本当に海外?」
なぜか懐かしい気持ちになって、涙が出そうになりました。
台湾一人旅を7回経験した私が、帰国するたびに思うことがあります。
「台湾は、日本人にとって第二の故郷みたいな場所だ」
フライトたった3時間半。漢字が読める。台湾人は優しい。ご飯が美味しい。そして何より、一人でも全く寂しくない。
初めての海外一人旅で台湾を選んだのは、「近いから」という理由でした。でも、実際に行ってみたら、それだけじゃなかった。
台湾は、一人旅初心者に最高すぎる国でした。
この記事では、私が7回の台湾一人旅で体験した「感動の瞬間」と「おすすめスポット」を、すべてお伝えします。
私が台湾を一人旅デビューに推す5つの理由
1. フライト3時間半、気軽に行ける
私の体験:
金曜日の夜に仕事を終えて、そのまま成田空港へ。午後便で台北に到着したら、まだ夜9時。
その日のうちに夜市でグルメ三昧。週末だけで台湾を満喫できました。
近いって、こんなに気軽なんだ。仕事帰りに海外って、最高すぎる。
2. 漢字が読める安心感(これが本当にデカい)
私の発見:
台湾の地下鉄(MRT)、駅名が漢字で書いてある。「台北車站」「西門」「士林」。読める。わかる。
レストランのメニューも、「小籠包」「炒飯」「牛肉麺」。なんとなく想像できる。
この「漢字が読める安心感」、台湾以外の国では絶対に味わえません。
3. 台湾人の優しさに何度も救われた
忘れられない体験:
台北駅でMRTの乗り換えがわからず困っていたら、おばあちゃんが「どこ行くの?」と日本語で話しかけてくれました。
「九份に行きたいです」と答えたら、「電車の番号、これよ。ホーム、あっち」と、わざわざ改札まで一緒に歩いてくれて。
台湾人の優しさ、本物です。
他にも:
- 夜市で店のおばちゃんが試食させてくれた
- タクシーの運転手が観光スポットを教えてくれた
- 道に迷ったとき、若い子がスマホで地図を調べてくれた
困ったとき、絶対に誰かが助けてくれる。それが台湾です。
4. 夜市文化が一人旅に最高
私の感動:
士林夜市で、一人で屋台グルメを食べ歩き。小籠包、胡椒餅、マンゴーかき氷、タピオカミルクティー...。
一人客ばかりで、全然浮かない。むしろ、一人の方が色々食べられて楽しい。
カウンター席のある店も多いし、立ち食いスタイルの店もある。一人飯のハードル、めちゃくちゃ低いです。
5. 治安が良くて、夜も安心
私の体験:
夜10時、西門町を一人で歩いても、全く怖くない。人通りもあるし、街灯も明るい。
女性一人でも、安心して夜の街を楽しめます。(もちろん、深夜の一人歩きは避けるべきですが)
日本と同じくらいの治安の良さ。これ、海外旅行では超重要です。
出発前の準備(私がやったこと)
ビザ不要、パスポートだけでOK
私の場合:
パスポートの残存期間が3ヶ月以上あれば、ビザ不要(90日以内の滞在)。
何も手続きいらず、パスポート持って空港行くだけ。この手軽さ、最高です。
両替は現地が絶対お得
私のおすすめ:
日本で両替せず、台湾の空港で両替しました。レートが全然違う。
桃園空港の銀行窓口で1万円両替 → 約2,800台湾ドル
3泊4日で3万円分(約8,400台湾ドル)両替して、ちょうど使い切りました。
ただし、クレジットカードがあれば、現金は少なめでもOK。 台北市内はカード使える店が多いです。
悠遊卡(ヨウヨウカー)は必須アイテム
これが超便利:
台湾版Suica。MRT、バス、コンビニで使えます。
空港のコンビニで購入(カード代100台湾ドル+チャージ500台湾ドル)。3泊4日で800台湾ドルチャージして、ちょうど使い切り。
カードのデザインも可愛いので、お土産にもなります。
翻訳アプリ(念のため入れたけど、ほぼ使わなかった)
私の経験:
Google翻訳を入れていきましたが、ほとんど使いませんでした。
漢字でコミュニケーション取れるし、英語が通じる店も多い。何より、ジェスチャーと笑顔があれば何とかなります。
台北:感動の連続だった観光スポット
故宮博物院|世界一の中国美術に圧倒された
私の体験:
「翠玉白菜」を見た瞬間、「すごい...」と声が出ました。白菜にしか見えないのに、これ翡翠なんだ、と。
音声ガイド(日本語対応・200台湾ドル)を借りて、3時間たっぷり見学。一人だから、好きなだけ時間をかけられました。
歴史や美術が好きな人には、本当におすすめ。一人で集中して鑑賞できる贅沢。
所要時間: 3時間
入館料: 350台湾ドル(約1,400円)
アクセス: MRT士林駅からバス10分
台北101|展望台からの夜景で号泣
私の感動体験:
89階の展望台から見た台北の夜景。キラキラ輝く街並みが、どこまでも広がっていて。
「一人で台湾に来て、本当に良かった」と思ったら、涙が止まらなくなりました。
夕暮れ時(17時頃)に行くと、昼と夜の両方の景色が楽しめます。 私は1時間半、ずっと窓際にいました。
所要時間: 1.5時間
入場料: 600台湾ドル(約2,400円)
一人客: 多い
龍山寺|台湾の信仰に触れる
印象的だった体験:
台北最古の寺院。お線香を持って、熱心にお祈りする地元の人たちの姿に、心を打たれました。
私もお線香を持って(無料)、「一人旅が無事に終わりますように」とお祈り。
台湾の人々の信仰心の深さを感じられる場所。一人でも全く違和感なく参拝できます。
所要時間: 30分
入場料: 無料
アクセス: MRT龍山寺駅から徒歩3分
士林夜市|一人グルメ天国
私の食べ歩き記録:
- 胡椒餅(60台湾ドル):肉汁ジュワッ、皮パリパリ、最高
- 小籠包(120台湾ドル):スープが溢れる瞬間、感動
- マンゴーかき氷(150台湾ドル):フレッシュマンゴーがゴロゴロ
- タピオカミルクティー(60台湾ドル):本場は甘さ控えめで美味しい
合計390台湾ドル(約1,600円)で、お腹パンパン。幸せでした。
一人客ばかりで、みんな黙々と食べてる。立ち食いスタイルの店も多くて、一人でも全く気にならない。
所要時間: 2時間
予算: 500〜800台湾ドル
営業時間: 19:00〜23:00頃
九份:ジブリの世界に迷い込んだ夕暮れ
夕暮れ時の九份で、時間を忘れた
私の体験:
台北から台鉄で瑞芳駅へ(約45分、76台湾ドル)。そこからバスで九份へ(約15分、15台湾ドル)。
16時頃に到着して、まず茶芸館でお茶タイム。窓際の席で台湾茶(200台湾ドル)を飲みながら、景色を眺める。
17時半、赤い提灯に灯りが灯り始めると、街が一気に幻想的に。
「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の湯屋みたいな景色。本当に、ジブリの世界に迷い込んだみたいでした。
感動ポイント:
- 夕暮れ時(17:00〜18:30)が一番美しい
- 茶芸館の窓際席から眺める景色、最高
- 一人だから、好きなだけ写真が撮れる
注意点:
週末は激混み。平日がおすすめ。私は平日の夕方に行って、比較的空いてました。
所要時間: 3〜4時間(移動含む)
予算: 交通費+茶芸館+食事で約600台湾ドル
台湾グルメ:一人でも美味しく食べられた
鼎泰豊|世界一の小籠包に感動
私の体験:
本店(永康街)に平日14時頃行ったら、待ち時間30分。でも、一人だったのでカウンター席にすぐ案内されました。
一人客の特権、ありがたい。
小籠包1籠(10個入り、220台湾ドル)を注文。箸で持ち上げて、レンゲに乗せて、皮を少し破って、スープをすする...。
「うまっ!」
肉汁とスープが口いっぱいに広がって、幸せでした。人生で一番美味しい小籠包。
料金: 小籠包1籠220台湾ドル+炒飯100台湾ドル=約1,300円
一人客: カウンター席あり、入りやすい
阿宗麺線|立ち食いスタイルが楽しい
私の体験:
西門町の阿宗麺線。立ち食いスタイルで、一人客ばかり。
麺線(70台湾ドル)を注文したら、紙カップに入れてくれます。立ったまま食べるスタイル。
カツオ出汁が効いていて、優しい味。身体が温まります。
料金: 70台湾ドル(約280円)
一人客: めちゃくちゃ多い
春水堂|タピオカミルクティー発祥の店
私のカフェタイム:
台中発祥の春水堂、台北にも店舗あります。
オリジナルタピオカミルクティー(180台湾ドル)を注文。タピオカがモチモチで、甘さ控えめ。本場の味、最高でした。
一人でカフェに入って、台湾茶を飲みながら、旅の日記を書く。この時間、めちゃくちゃ贅沢でした。
料金: 180台湾ドル(約720円)
一人客: 多い
私の3泊4日プラン(実際の行程)
1日目:到着・西門町
- 12:00 桃園空港到着(入国審査スムーズ、20分で完了)
- 13:30 MRTで台北駅へ
- 14:00 ホテルチェックイン(西門町エリア)
- 15:00 西門町散策(日本でいう原宿みたいな若者の街)
- 18:00 阿宗麺線で麺線
- 19:00 西門夜市で食べ歩き
- 21:00 ホテルで休息
この日の予算: 約1,500台湾ドル
2日目:故宮博物院・九份
- 8:00 ホテルで朝食(近くのカフェで蛋餅、約60台湾ドル)
- 9:00 MRT+バスで故宮博物院へ
- 9:30 故宮博物院見学(3時間)
- 13:00 士林夜市でランチ
- 14:30 台北駅から瑞芳駅へ(台鉄)
- 16:00 九份散策・茶芸館でお茶
- 17:30 九份の夕暮れ・赤い提灯
- 19:00 九份の夜景
- 20:30 基隆廟口夜市で海鮮料理
- 22:00 台北のホテルへ戻る
この日の予算: 約2,000台湾ドル
3日目:台北101・龍山寺・永康街
- 9:00 龍山寺参拝
- 10:00 迪化街でお茶とお土産購入
- 12:00 永康街で鼎泰豊の小籠包ランチ
- 14:00 台北101展望台
- 16:00 信義区でショッピング
- 18:00 士林夜市で台湾グルメ満喫
- 21:00 ホテルで荷物整理
この日の予算: 約2,500台湾ドル
4日目:最後の台北・帰国
- 9:00 ホテルチェックアウト
- 10:00 中正紀念堂見学
- 11:00 春水堂でタピオカミルクティー
- 12:00 パイナップルケーキ爆買い
- 13:00 桃園空港へMRTで移動
- 15:00 空港到着
- 16:00 免税店でお土産(台湾コスメ)
- 18:00 出発
この日の予算: 約1,500台湾ドル
3泊4日の総予算:12万円
内訳:
- 航空券(LCC): 往復3万5千円
- 宿泊費: 1泊4,000円×3泊=1万2千円(ビジネスホテル)
- 食費: 1日2,500円×4日=1万円(夜市+レストラン)
- 交通費: MRT+台鉄+バス=5,000円
- 観光費: 故宮博物院+台北101など=6,000円
- ショッピング・お土産: 3万円
合計:約12万円
もっと節約したいなら:
- ゲストハウス利用:1泊2,000円
- 夜市中心の食事:1日1,500円
- お土産控えめ
→ 総額8万円も可能
台湾一人旅で学んだこと
1. 一人旅は、出会いが多い
私の経験:
九份の茶芸館で、隣に座っていた日本人一人旅の女性と意気投合。一緒に夜市を回って、連絡先交換。今でもSNSで繋がっています。
夜市で、台湾人のおばちゃんに「どこから来たの?」と話しかけられて、片言の英語と日本語で会話。「台湾、楽しんでね」と笑顔で。
一人旅だからこそ、こういう出会いが生まれます。
2. 台湾人の「日本愛」を実感
印象的だった体験:
タクシーの運転手さんが「日本のアニメ、大好き!」と熱く語ってくれました。「鬼滅の刃」「ワンピース」の話で盛り上がって。
コンビニの店員さんも「日本語勉強してます」と。カタコトの日本語で「ありがとうございます」と言ってくれて、嬉しかった。
台湾人の親日っぷり、本物です。日本人だとわかると、みんな優しくしてくれます。
3. 一人だから、自由に予定変更できる
私の場合:
最初の予定では、3日目に台中に行く予定でした。でも、台北が楽しすぎて、予定変更。
台北にもう1日滞在して、行きたかった猫空(茶畑のある山)へ。ロープウェイで山に登って、茶畑を散策。最高でした。
一人だから、この自由。グループ旅行では絶対に無理でした。
台湾一人旅を迷っているあなたへ
私も最初は不安でした。
「海外一人旅、大丈夫かな...」
「言葉、通じるかな...」
でも、行ってみたら、全部杞憂でした。
台湾は、一人旅初心者に優しすぎる国です。
近くて、安くて、美味しくて、優しい人が多い。そして何より、「また来たい」と心から思える国です。
帰国して1週間後、私はもう次の台湾旅行を計画していました。それくらい、また行きたくなる国です。
あなたの台湾一人旅が、最高の思い出になることを願っています。
関連記事
- 一人旅クレジットカード活用術|海外キャッシュレス完全攻略
- 格安一人旅テクニック|交通費・宿泊費を半額にする裏技
- 女性一人旅の安全対策|防犯グッズと危険回避の実践テクニック
- 一人旅ホテル選び|コスパ最強チェーン5選と予約のコツ
この記事は、私が実際に7回の台湾一人旅で体験した内容をもとに書いています。予算や情報は2025年時点のものです。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。