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【2025年最新】星空観測ができる国内旅行先ランキング20選|天体観測スポット完全ガイド

天体観測スポットガイド

夜空に広がる満天の星を求めて、非日常の感動体験へ

都市部では見ることのできない美しい星空を求める旅行者が急増しています。2025年の旅行トレンドでは、日中の人混みを避けて夜空が美しい目的地を訪れる「星空ツーリズム」が注目されており、天体観測体験への関心は日本の旅行者の67%にのぼります。

この記事では、光害が少なく美しい星空を堪能できる国内の厳選スポット20選を、アクセス情報、観測条件、周辺施設とともに詳しくご紹介します。

星空観測に最適な条件とは?

良い観測条件のポイント

  • 光害レベル: 街明かりの影響が少ない場所
  • 標高: 高地ほど大気の透明度が高い
  • 気象条件: 晴天率が高く、湿度が低い地域
  • アクセス: 安全に到達できる場所

季節別・星空観測カレンダー

春(3-5月): しし座、おとめ座が見頃 夏(6-8月): 天の川、さそり座、はくちょう座 秋(9-11月): ペガサス座、アンドロメダ座 冬(12-2月): オリオン座、冬の大三角

【ランキング】日本最高の星空観測スポット20選

1位. 阿智村(長野県)|日本一の星空

★光害レベル: ★★★★★
★アクセス: 中央道飯田山本ICから車で40分

環境省認定「日本一の星空」に輝く長野県阿智村。標高1,400mのヘブンスそのはらでは、ロープウェイで夜空に近づく「天空の楽園 星空ナイトツアー」が人気です。

見どころ: 天の川を含む約7,000個の星 ベストシーズン: 4月中旬〜10月中旬 宿泊: 昼神温泉郷(車で30分)

2位. 石垣島天文台周辺(沖縄県)|南十字星が見える

★光害レベル: ★★★★★
★アクセス: 石垣空港から車で30分

八重山諸島の澄んだ空気と低緯度の立地を活かし、本土では見られない南十字星や南天の星座を観測できます。

見どころ: 南十字星、ケンタウルス座、21等級まで見える星空 ベストシーズン: 通年(12-2月が特におすすめ) 宿泊: 石垣島市街地のホテル

3位. 野辺山高原(長野県)|標高1,300mの天体観測基地

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 中央道須玉ICから車で30分

国立天文台野辺山宇宙電波観測所があることで有名。標高1,300mの高原で、空気が澄んでいます。

見どころ: 電波望遠鏡と星空のコラボレーション ベストシーズン: 5月〜10月 宿泊: 野辺山高原のペンション

4位. 美星町(岡山県)|光害防止条例の町

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 山陽道鴨方ICから車で20分

日本初の光害防止条例を制定した「星の郷」。美星天文台では口径101cmの望遠鏡での観望会を開催。

見どころ: 本格的な天体望遠鏡での惑星観測 ベストシーズン: 通年 宿泊: 矢掛町の温泉旅館

5位. 大台ヶ原(奈良県)|世界遺産の星空

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 大和上市駅からバスで90分

ユネスコエコパークに指定された大台ヶ原。標高1,600mから見る星空は格別で、天の川がくっきりと見えます。

見どころ: 原生林に囲まれた満天の星空 ベストシーズン: 4月下旬〜11月中旬 宿泊: 大台ヶ原ビジターセンター宿泊施設

6位. 波照間島(沖縄県)|日本最南端の星空

★光害レベル: ★★★★★
★アクセス: 石垣島から高速船で60分

日本最南端の有人島。北緯24度という位置から、本土では絶対に見ることのできない南天の星座を観測できます。

見どころ: 南十字星、カノープス、大マゼラン雲 ベストシーズン: 12月〜6月 宿泊: 島内の民宿

7位. 砂丘と星空(鳥取県)|砂漠のような絶景

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: JR鳥取駅からバスで20分

鳥取砂丘の広大な砂地から見上げる星空は、まるで異国の砂漠にいるような感覚。砂丘イリュージョンの時期は特に美しい。

見どころ: 砂丘と星空のシルエット ベストシーズン: 通年(冬は特に空気が澄む) 宿泊: 鳥取市街地のホテル

8位. 赤城山(群馬県)|関東最高峰の星空

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 関越道赤城ICから車で60分

関東圏からアクセス良好な赤城山。大沼湖畔からの星空観測は、湖面に星が映り込む美しい光景が楽しめます。

見どころ: 湖面に映る星空のリフレクション ベストシーズン: 5月〜10月 宿泊: 赤城温泉の旅館

9位. 霧ヶ峰高原(長野県)|360度の大パノラマ

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 中央道諏訪ICから車で30分

標高1,925mの車山山頂からは360度の大パノラマで星空を楽しめます。高山植物の季節には昼夜で異なる美しさを体験。

見どころ: 八ヶ岳、南アルプス越しの星空 ベストシーズン: 6月〜9月 宿泊: 諏訪湖畔の温泉ホテル

10位. 蔵王連峰(山形県)|樹氷と星空の奇跡

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 山形道山形蔵王ICから車で40分

冬の樹氷で有名な蔵王ですが、夜は樹氷と星空のコラボレーションが楽しめる貴重なスポット。

見どころ: 樹氷ライトアップと星空(冬季限定) ベストシーズン: 12月〜3月 宿泊: 蔵王温泉の旅館

11位. 支笏湖(北海道)|氷点下の美しい星空

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 新千歳空港から車で40分

北海道の澄んだ空気で見る星空は格別。冬には湖が凍り、氷上から星空観測ができます。

見どころ: オーロラが見える可能性も ベストシーズン: 通年(冬は特に美しい) 宿泊: 支笏湖温泉

12位. 室戸岬(高知県)|太平洋に昇る星座

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 高知道南国ICから車で90分

太平洋に突き出した岬から、水平線から昇る星座を観測できる貴重なスポット。

見どころ: 海から昇る星座、天の川の南中 ベストシーズン: 通年 宿泊: 室戸岬周辺の民宿

13位. 栗駒山(宮城県)|東北の星空名所

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 東北道築館ICから車で60分

標高1,626mの栗駒山から見る星空。紅葉の季節には昼夜で全く違う景色を楽しめます。

見どころ: 紅葉と星空の季節限定コラボ ベストシーズン: 5月〜10月 宿泊: 栗駒山麓の温泉宿

14位. 奥多摩湖(東京都)|都内で見る星空

★光害レベル: ★★☆☆☆
★アクセス: JR青梅線奥多摩駅からバス

都内とは思えないほど美しい星空が見られる奥多摩湖。アクセスの良さも魅力です。

見どころ: 都内最高レベルの星空 ベストシーズン: 通年 宿泊: 奥多摩の古民家宿

15位. 弥彦山(新潟県)|日本海に沈む星座

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 北陸道三条燕ICから車で20分

標高634mの弥彦山山頂からは、日本海に沈む星座を観測できます。

見どころ: 日本海の地平線に沈む星座 ベストシーズン: 通年 宿泊: 弥彦温泉

16位. 碓氷峠(群馬県)|関東と信州の境界

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 上信越道松井田妙義ICから車で20分

標高956mの碓氷峠。見晴台からは浅間山越しの星空が楽しめます。

見どころ: 浅間山のシルエットと星空 ベストシーズン: 4月〜11月 宿泊: 軽井沢のリゾートホテル

17位. 三瓶山(島根県)|中国地方の星空名所

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 山陰道大田朝山ICから車で20分

島根県の三瓶山には三瓶自然館サヒメルがあり、プラネタリウムと実際の星空を両方楽しめます。

見どころ: プラネタリウムとのコラボレーション ベストシーズン: 通年 宿泊: 三瓶温泉

18位. 白神山地(青森県)|世界遺産の原生林

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 東北道大鰐弘前ICから車で60分

世界遺産の原生林に囲まれた神秘的な環境での星空観測。人工光が一切ない純粋な闇の中での体験。

見どころ: 原生林に包まれた満天の星 ベストシーズン: 5月〜10月 宿泊: 白神山地周辺の山小屋

19位. 富士山五合目(静岡県・山梨県)|日本最高峰から

★光害レベル: ★★★☆☆
★アクセス: 富士スバルライン終点

標高2,300mの富士山五合目から見る星空。雲海の上から見る星は格別の美しさです。

見どころ: 雲海と星空、富士山からの御来光 ベストシーズン: 7月〜9月 宿泊: 五合目の山小屋

20位. 屋久島(鹿児島県)|南国の星空

★光害レベル: ★★★★☆
★アクセス: 鹿児島空港から飛行機で40分

世界遺産の島から見上げる南国の星空。亜熱帯の植物と星のコントラストが美しい。

見どころ: 亜熱帯植物越しの星空、天の川 ベストシーズン: 通年 宿泊: 屋久島のエコロッジ

エリア別・アクセス情報

関東圏から日帰り可能

  • 奥多摩湖(東京都)
  • 赤城山(群馬県)
  • 碓氷峠(群馬県)

週末1泊2日におすすめ

  • 阿智村(長野県)
  • 野辺山高原(長野県)
  • 霧ヶ峰高原(長野県)

本格的な星空旅行向け

  • 石垣島・波照間島(沖縄県)
  • 屋久島(鹿児島県)
  • 白神山地(青森県)

星空撮影のコツと必要機材

基本機材

  • カメラ: フルサイズ一眼レフまたはミラーレス
  • レンズ: 広角レンズ(14-24mm F2.8)
  • 三脚: しっかりした重量のある三脚
  • レリーズ: 手ブレ防止用

撮影設定

  • ISO感度: 1600-6400
  • 絞り: F2.8-F4
  • シャッタースピード: 15-30秒
  • フォーカス: マニュアルで無限遠

撮影のコツ

  1. 構図を決める: 前景に山や木を入れる
  2. ピント合わせ: 明るい星でピントを合わせる
  3. 露出時間: 星が流れない範囲で設定
  4. 連続撮影: 複数枚撮影してベストショットを選択

星空観測に最適な宿泊施設

天文台併設ホテル

美星天文台周辺(岡山県)

  • 美星天文台まで徒歩圏内
  • 望遠鏡での観望会参加可能

星空特化型グランピング

阿智村ヘブンスそのはら(長野県)

  • 星空ナイトツアー付きプラン
  • 天体望遠鏡貸し出しサービス

温泉と星空のコラボ

野辺山高原ペンション(長野県)

  • 露天風呂から星空観測
  • 天体観測機材レンタル

離島の星空体験宿

波照間島星空観測センター併設宿(沖縄県)

  • 南十字星観測プログラム
  • 天体写真撮影指導

月別・おすすめ星空イベント

1月: しぶんぎ座流星群

見頃: 1月4日前後 おすすめスポット: 阿智村、美星町

4月: 桜と星空

見頃: 4月上旬〜中旬 おすすめスポット: 弥彦山、奥多摩湖

8月: ペルセウス座流星群

見頃: 8月12日前後 おすすめスポット: 野辺山高原、大台ヶ原

11月: しし座流星群

見頃: 11月17日前後 おすすめスポット: 霧ヶ峰高原、三瓶山

12月: ふたご座流星群

見頃: 12月14日前後 おすすめスポット: 石垣島、屋久島

星空観測の服装と持ち物

基本の服装

  • 防寒着: 夜間は気温が下がる
  • 帽子: 頭部からの放熱を防ぐ
  • 手袋: 機材操作用の薄手タイプ
  • 履き慣れた靴: 暗闇での移動に備える

必須の持ち物

  • 懐中電灯: 赤いセロハン貼り推奨
  • 椅子・マット: 長時間観測用
  • 温かい飲み物: 保温ポット
  • 星座盤: 星座の位置確認用

あると便利

  • 双眼鏡: 7×50または10×50
  • 天体アプリ: スマートフォン用
  • モバイルバッテリー: 長時間撮影用
  • カイロ: 寒さ対策

星空観測マナーと注意点

観測マナー

  • 白色光禁止: 赤い光のみ使用
  • 静かに: 他の観測者への配慮
  • ゴミ持帰り: 自然保護の基本
  • 駐車ルール: 指定場所への駐車

安全上の注意

  • 天気確認: 急な悪天候に注意
  • 熊出没注意: 山間部では特に注意
  • 体調管理: 夜間の長時間観測は体力消耗
  • 緊急連絡先: 事前に確認しておく

まとめ

都市部の喧騒を離れ、満天の星空の下で過ごす時間は、きっと忘れられない思い出になるはずです。日本各地には光害の少ない美しい星空スポットが数多く存在し、それぞれに特色のある魅力があります。

初心者におすすめ: 阿智村、美星町 撮影重視: 野辺山高原、石垣島
温泉も楽しみたい: 赤城山、蔵王連峰 本格観測: 大台ヶ原、波照間島

日常から離れて宇宙とのつながりを感じる「星空ツーリズム」を始めてみませんか?満天の星空があなたを待っています。


この記事の情報は2025年9月時点のものです。施設の営業状況や道路状況は事前にご確認ください。

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