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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない|秩父聖地巡礼完全ガイド

秩父聖地巡礼完全ガイド

あの花の聖地巡礼に興味があるけれど、「どこから始めればいいかわからない」「一人で行っても大丈夫?」「費用はどのくらいかかる?」そんな悩みを抱えていませんか?

2011年にフジテレビで放送された『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(通称「あの花」)は、埼玉県秩父市を舞台に描かれた青春アニメとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。秩父市は聖地巡礼に非常に協力的で、公式の聖地巡礼マップ「めんまのおねがいさがしinちちぶ」を無料配布するなど、初心者でも安心して巡礼できる環境が整っています。

この記事では、聖地巡礼初心者のあなたが、効率よく・安全に・予算内で「あの花」の世界を満喫できるよう、アクセス方法から具体的な巡礼ルート、費用詳細、注意事項まで徹底解説します。旅行初心者でも迷わず巡礼できる実用的な情報をお届けしますので、ぜひ最後まで読んで、素敵な聖地巡礼の旅を実現してください。

目次

  1. 「あの花」秩父聖地巡礼の基本情報
  2. 主要聖地スポット完全ガイド
  3. 効率的な巡礼ルート
  4. 予算・費用詳細
  5. 聖地巡礼と合わせて楽しめるスポット
  6. 注意事項・マナー
  7. よくある質問

1. 「あの花」秩父聖地巡礼の基本情報

作品と舞台の概要

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は2011年4月から6月までフジテレビで放送されたA-1 Picturesによるオリジナルテレビアニメ作品です。少年・少女の繊細で切ないストーリーが多くの人の心を掴み、2013年には映画化、2015年にはフジテレビで実写ドラマ化もされた名作です。

舞台となった地域:埼玉県秩父市
聖地の数:主要スポット約15箇所
アクセス:池袋から特急で約80分
予算目安:日帰り3,500円~、1泊2日8,000円~
ベストシーズン:年間通して楽しめるが、春(桜の時期)と秋(紅葉の時期)が特におすすめ
所要時間:主要スポット制覇に6-8時間

聖地巡礼の特徴

秩父市の「あの花」聖地巡礼の最大の特徴は、自治体が積極的にサポートしていることです。西武秩父駅前の観光情報館では聖地巡礼マップが配布されており、レンタサイクルも借りられます。また、市内には「あの花」「ここさけ」「空青」の街灯フラッグが掲出されており、ラッピングバスも運行中です。

初心者におすすめのポイント

  • 公式マップがあるため迷いにくい
  • 主要スポットが市街地に集中している
  • 公共交通機関でアクセス可能
  • 地域住民の理解があり、マナーを守れば歓迎される

2. 主要聖地スポット完全ガイド

2-1. 西武秩父駅

登場シーン:第8話冒頭、超平和バスターズの5人が集合するシーン
住所:〒368-0032 埼玉県秩父市野坂町1-16-15
アクセス:池袋駅から特急ラビューで約80分
施設情報:聖地巡礼マップ配布、レンタサイクル、観光案内
撮影ポイント:駅舎外観(2017年改装後も特徴的な斜めの屋根は健在)
注意事項:駅構内での撮影は係員の許可が必要

駅の目の前にある「秩父観光情報館」では「あの花」聖地巡礼マップを無料配布しているので、旅のスタートにぴったりの場所です。隣接する「西武秩父駅前温泉 祭の湯」では、温泉・グルメ・お土産購入が可能で、聖地巡礼後の休憩に最適です。

2-2. 定林寺(札所17番)

登場シーン:超平和バスターズが幼少期にかくれんぼをしたシーン、高校生になった彼らが想いを吐露するシーン
住所:〒368-0042 埼玉県秩父市桜木町21-3
アクセス:西武秩父駅から徒歩約14分、「札所十七番入口」バス停から徒歩4分
参拝時間:5:00~17:00
拝観料:無料
撮影ポイント:本堂前のお坊さんパネル、境内全体
特色:「あの花」キャラクターが描かれた絵馬の販売あり

本堂前に設置されたお坊さんパネルは手書きで描かれており、これが「あの花」劇中でも完全に再現されていることからファンには人気です。聖地巡礼スポットとして人気のお寺ということもあり、絵馬には「あの花」のイラストが描かれています。

2-3. けやき公園

登場シーン:第3話でじんたんが疲れて座るベンチ、第9話でゆきあつとあなるが言い合いをするシーン
住所:秩父市桜木町・相生町(定林寺隣接)
アクセス:定林寺から徒歩1分
開園時間:24時間
料金:無料
撮影ポイント:青いベンチ、トンネル越しの景色
特徴:南側が桜木町児童公園、北側が相生町公園

じんたんが座っていた青いベンチも置かれており、公園の奥に進むと、9話でゆきあつとあなるが言い合いをしていた場所に出ます。中央に車道の坂道がありますが、トンネルになっている通路で車道をくぐれるようになっています。

2-4. 旧秩父橋

登場シーン:オープニング、キービジュアル、作品を象徴する重要なシーン
住所:秩父市と皆野町を結ぶ荒川に架かる橋
アクセス:秩父駅から「小鹿野車庫・栗尾」行きバスで「秩父橋」下車徒歩3分、秩父鉄道大野原駅から徒歩12分
撮影ポイント:橋の中央部分、橋を渡り切った先の階段
特徴:作品のシンボル的存在、多くのファンが訪れる

めんまが佇んでいた場所に立てば、まさに「あの花」の世界に飛び込んだような気分を味わえます。一応、めんまがこの欄干の上に立って歩いてる画もありましたが、危険ですので絶対にやめましょう!聖地巡礼では地域に迷惑をかけないことが非常に大切です。

2-5. 羊山公園(見晴らしの丘)

登場シーン:オープニングでぽっぽが柵に座って街を眺めるシーン
住所:〒368-0026 埼玉県秩父市大宮6360
アクセス:西武秩父駅から徒歩約10分
開園時間:24時間(芝桜まつり期間中は有料)
料金:無料(芝桜の時期:大人300円)
撮影ポイント:見晴らしの丘からの秩父市街地一望
特色:春には芝桜の名所として有名

見晴らしの丘では、桜と展望の両方を楽しむことができ、秩父市街地が一望できます。芝桜の植栽面積は約17,600㎡、10品種、40万株以上で、芝桜の開花時期は4月中旬から5月初旬です。

2-6. 秩父第一中学校

登場シーン:じんたんとあなるが通う「秩父市立緑ヶ丘高等学校」のモデル
住所:〒368-0046 埼玉県秩父市宮側町20-7
アクセス:西武秩父駅から徒歩約15分
撮影ポイント:校門から見た校舎外観
重要な注意事項:現役の学校のため、校内立ち入り禁止、生徒に配慮した撮影必須

市内の公式マップに記された聖地巡礼スポットではありますが、くれぐれも生徒たちの邪魔にならないよう配慮して、巡礼しましょう。

3. 効率的な巡礼ルート

日帰りコース(6-8時間)

9:00 池袋駅発(特急ラビュー)
10:20 西武秩父駅着 → 観光情報館で聖地マップ入手・レンタサイクル手続き
10:45 羊山公園(見晴らしの丘)→ 秩父市街地を一望
12:00 秩父神社周辺で昼食
13:30 定林寺 → けやき公園 → 秩父第一中学校見学
15:00 バスまたはレンタサイクルで旧秩父橋へ移動
16:00 旧秩父橋で撮影・見学
17:00 西武秩父駅前温泉「祭の湯」で休憩・お土産購入
18:30 西武秩父駅発
19:50 池袋駅着

1泊2日コース(ゆっくり巡礼)

【1日目】
13:00 西武秩父駅到着 → 聖地マップ入手
13:30 羊山公園・見晴らしの丘
15:00 定林寺・けやき公園
16:30 秩父神社周辺散策
18:00 宿泊施設チェックイン
19:00 秩父グルメ(わらじかつ丼など)を満喫

【2日目】
9:00 宿泊施設出発
9:30 秩父第一中学校見学
10:30 旧秩父橋 → 階段も含めて撮影
12:00 昼食
13:30 椋神社(龍勢櫓)※時間があれば
15:00 西武秩父駅前温泉「祭の湯」
16:30 西武秩父駅発

移動のコツ

レンタサイクルがおすすめ:市街地の半径5キロに聖地が点在していますので、時間の融通がきく自転車がおすすめ。西武秩父駅前観光情報館で借りられます(料金:1日500円)。

バス利用の場合:西武観光バスの利用には「秩父バス一日乗車券(1,000円)」が発売されています。ただし本数が限られるため、事前に時刻表確認が必要です。

徒歩の場合:主要スポットは西武秩父駅から徒歩圏内(10-20分)ですが、旧秩父橋は距離があるため、バスやレンタサイクルの利用を推奨します。

4. 予算・費用詳細

交通費

電車(池袋⇔西武秩父)

  • 乗車券786円+特急料金710円=1,496円(片道・大人)
  • 往復:2,992円

市内移動

  • 秩父バス一日乗車券:1,000円
  • レンタサイクル:500円/日
  • 個別バス料金:170円~300円/回

宿泊費

ビジネスホテル:6,000円~10,000円

  • ホテルルートイン西武秩父駅前:西武秩父駅から徒歩約3分
  • ベーシックホテル秩父:秩父駅徒歩1分

旅館:8,000円~15,000円

  • 旅館 比与志:西武秩父駅より徒歩7分、朝食自慢

古民家ホテル:10,000円~20,000円

その他費用

食事代

  • 昼食(わらじかつ丼など):1,000円~1,500円
  • 夕食:1,500円~3,000円

拝観料・入場料

  • 定林寺:無料
  • 羊山公園:無料(芝桜の時期のみ300円)
  • 西武秩父駅前温泉「祭の湯」:平日980円、休日1,080円

お土産代:1,000円~3,000円

合計予算目安

日帰り:3,500円~5,000円

  • 交通費:2,992円
  • 市内移動:500円~1,000円
  • 食事代:1,000円~1,500円
  • その他:500円~1,000円

1泊2日:8,000円~18,000円

  • 交通費:2,992円
  • 宿泊費:6,000円~15,000円
  • 食事代:2,500円~4,500円
  • その他:1,000円~3,000円

5. 聖地巡礼と合わせて楽しめるスポット

周辺観光地

秩父神社:名工、左甚五郎作と伝えられる彫刻が圧巻の歴史ある神社。定林寺から徒歩約10分。

秩父まつり会館:秩父夜祭の資料展示館。「あの花」にも登場。

長瀞:秩父鉄道で約30分、岩畳で有名な景勝地。

グルメスポット

わらじかつ丼:秩父名物の大きなカツ丼
秩父そば:地域の特産品
秩父錦・イチローズモルト:地酒・ウイスキー
みそポテト:秩父のB級グルメ

温泉・入浴施設

西武秩父駅前温泉「祭の湯」:聖地巡礼後の疲れを癒すのに最適。秩父の特産品や地酒などのおみやげを取り揃えたショップ、秩父グルメを満喫できるフードコート、そして休憩スペースも充実した温泉施設。

秩父温泉:市内各所にある日帰り温泉施設

お土産

「あの花」関連グッズ:売り物の中にはあの花の水やサイダーがありました
秩父銘仙:伝統的な絹織物
メープルシロップ:秩父産のカエデから採取

6. 注意事項・マナー

絶対に守るべきマナー

学校での撮影について:秩父第一中学校は現在学校ですから校内に無断で入るのは禁止されています。くれぐれも生徒たちの邪魔にならないよう配慮して、巡礼しましょう。

危険行為の禁止:めんまがこの欄干の上に立って歩いてる画もありましたが、危険ですので絶対にやめましょう!旧秩父橋での欄干上歩行は絶対に禁止です。

秘密基地について:秘密基地の場所に関しては公式配布の聖地巡礼マップや舞台めぐりには記載されていません。私有地や利用されている倉庫だったりするので周りに迷惑がかかってしまうかもしれません。

地域住民への配慮

  • 静かな住宅地での大声は禁止
  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 駐車場利用のルールを守る
  • 私有地への無断立ち入り禁止

撮影マナー

  • 宗教施設では撮影前に許可を得る
  • 他の参拝者・観光客への配慮
  • 混雑時は周囲の迷惑にならないよう注意
  • 商業施設内での撮影は店舗の許可が必要

安全対策

一人旅の場合

  • 事前に家族・友人に行程を伝える
  • 携帯電話の充電を常に確保
  • 夜間の一人歩きは避ける

天候による注意点

  • 雨の日は旧秩父橋の歩行に注意
  • 冬季は山間部の気温低下に注意
  • 夏季は熱中症対策を忘れずに

7. よくある質問

Q1. 初回訪問でどのスポットを優先すべきですか?

A1. まずは西武秩父駅で聖地マップを入手し、定林寺・けやき公園・旧秩父橋の3箇所を押さえましょう。これらは作品の中でも特に印象的なシーンで使われており、聖地巡礼の満足度が高いスポットです。

Q2. 混雑を避けるにはいつがおすすめですか?

A2. 平日の午前中、特に火曜日・水曜日の10時頃がおすすめです。土日祝日や芝桜の時期(4月下旬~5月上旬)、秩父夜祭(12月3日)前後は混雑するので避けた方が良いでしょう。

Q3. レンタサイクルと徒歩、どちらがおすすめですか?

A3. 主要スポットを効率よく回るならレンタサイクルがおすすめです。市街地の半径5キロに聖地が点在していますので、時間の融通がきく自転車がおすすめ。ただし、旧秩父橋は坂道があるため、体力に自信がない方はバス利用を検討してください。

Q4. 1人でも安全に巡礼できますか?

A4. はい、安全に巡礼できます。秩父市は観光地として整備されており、主要スポットは人通りもあります。ただし、事前に行程を家族・友人に伝え、夜間の一人歩きは避けるなど、基本的な安全対策は心がけてください。

Q5. 雨の日でも楽しめますか?

A5. 屋内施設(定林寺本堂、秩父まつり会館など)もありますが、旧秩父橋など屋外スポットが多いため、晴れの日の方が楽しめます。雨の日に行く場合は、西武秩父駅前温泉「祭の湯」でゆっくり過ごすプランをおすすめします。

まとめ

「あの花」の聖地巡礼は、作品の感動を追体験できる素晴らしい旅になります。重要なポイントを振り返ると:

事前準備:西武秩父駅で公式聖地マップを入手し、レンタサイクルまたはバス一日券で効率的に移動
必見スポット:定林寺・けやき公園・旧秩父橋は必ず訪れる
予算管理:日帰り3,500円~、1泊2日8,000円~で十分楽しめる
マナー遵守:学校や住宅地では地域住民への配慮を最優先に

秩父市は聖地巡礼に非常に理解のある地域ですが、それはファンが長年マナーを守り続けてきた結果です。あなたも「あの花」への愛と地域への敬意を持って、素晴らしい聖地巡礼の思い出を作ってください。

聖地巡礼をきっかけに、アニメへの愛がさらに深まり、新たな仲間との出会いもあるかもしれません。準備を整えて、「あの花」の世界へ旅立ちましょう!

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参考情報

-旅する, 関東
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