
草津温泉で湯畑に最も近い老舗ホテルを探していて、「ホテル一井」を予約しました。実際に宿泊してみて、湯畑前という最高の立地と、2種類の源泉を楽しめる贅沢な温泉、そして2024年10月にオープンした新しいビュッフェ会場での食事に大変満足しました。草津温泉の中心で格式ある老舗ホテルの雰囲気を味わいたい方には特におすすめしたいホテルです。
ホテル一井の基本情報
所在地: 群馬県吾妻郡草津町草津411
最寄り駅: JR吾妻線「長野原草津口駅」からバスで約25分
アクセス: 東京から車で約3時間、関越自動車道渋川伊香保ICから約1時間
ホテル一井は草津温泉のシンボル「湯畑」の目の前に位置する、江戸中期創業の老舗ホテルです。全101室を誇る大型ホテルで、本館と別館の2つの館から構成されています。草津の6源泉のうち貴重な2つの源泉(湯畑前白旗源泉と白根山万代鉱源泉)を引いており、異なる泉質の温泉を楽しめるのが特徴です。2024年10月には新食事会場ビュッフェ「湯雲」が別館最上階にオープンし、話題となっています。
実際の宿泊体験レポート
チェックイン〜客室の印象
ホテル一井に到着すると、まず湯畑の真正面という立地の素晴らしさに感動しました。歴史を感じさせる重厚な建物で、ロビーは老舗ホテルらしい格調高い雰囲気です。フロントスタッフの対応は非常に丁寧で、湯畑が見えるお部屋や館内施設について詳しく説明してくれました。
今回利用した客室は本館の和室で、窓からは草津のシンボル湯畑を一望できました。湯畑が望める部屋は本館の20室のみという希少な客室で、湯けむりが立ち上る幻想的な景色を部屋から楽しむことができます。部屋には冷蔵庫、セーフティボックス、お茶セットが完備されており、Wi-Fiも快適に利用できました。
老舗ホテルならではの格式を保ちながらも、必要な設備は現代的にアップデートされており、快適に過ごすことができました。アメニティも充実しており、特に大浴場には各種化粧品類が備え付けられているのが便利でした。
2つの源泉で異なる温泉体験を満喫
ホテル一井の最大の魅力は、湯畑前白旗源泉と白根山万代鉱源泉という2つの異なる源泉を楽しめることです。大浴場では少し白く濁った湯畑前白旗源泉を、露天風呂では透明な万代鉱源泉を楽しむことができます。
大浴場は広々としており、温度別の浴槽が用意されているため、熱い温泉が苦手な方でも安心して入浴できます。2021年にリニューアルされた大浴場は清潔で快適な環境が整っています。露天風呂では、草津で最も湯出量の多い万代鉱源泉を楽しめ、こちらは草津の中でも酸性が強い無色透明の温泉で、硫黄の香りがしないのが特徴的でした。
どちらの温泉も源泉かけ流しで提供されており、草津温泉の本物の湯質を堪能できました。湯温は適度に調整されており、ゆっくりと温泉を楽しむことができます。
新ビュッフェ会場「湯雲」での充実した食事
2024年10月にオープンしたばかりの新食事会場ビュッフェ「湯雲」は別館最上階にあり、素晴らしい眺望とともに食事を楽しめます。「ハレの日を楽しむ」をコンセプトにした和洋中取り揃えたビュッフェで、質・量ともに非常に充実していました。
夕食ビュッフェでは上州牛を使った料理や地元の新鮮な食材を使った創作料理が並び、どれも美味しくいただけました。和食コース料理が楽しめる「季味の浪漫」もあり、お好みに応じて選択できるのも魅力です。
朝食ビュッフェも品数豊富で、地元群馬の郷土料理から洋食、中華まで幅広いメニューが用意されています。特に焼きたてのパンやご飯のお供が充実しており、お腹いっぱい楽しむことができました。展望の良いダイニングで朝の清々しい時間を過ごせるのも素晴らしい体験でした。
老舗ホテルならではの充実したサービス
ホテル一井では、老舗ホテルならではの格式高いサービスを受けることができます。館内には草津随一の売り場面積を持つ「一井おみやげセンター」があり、草津温泉の入浴剤から地元の特産品まで豊富に揃っています。
マッサージサービスやバーラウンジも利用でき、温泉でリラックスした後の時間も充実して過ごせます。また、草津温泉バスターミナルからホテルまでの無料送迎サービスもあり(要事前連絡)、交通の便も良好です。
チェックアウト時には、スタッフが丁寧に見送ってくださり、最後まで心温まるおもてなしを感じることができました。駐車場も約100台分確保されており、車でのアクセスも便利です。
周辺観光とアクセス情報
ホテル一井から湯畑までは文字通り徒歩0分で、ホテルを出ればすぐに草津温泉のシンボルである湯畑が目の前に広がります。早朝の静かな湯畑散策や、夜のライトアップ見学も気軽に楽しめる最高の立地です。熱乃湯での湯もみショーや足湯めぐりも徒歩圏内で楽しめます。
車での観光では、白根山の湯釜見学や軽井沢への日帰り旅行も可能です。白根山まで車で約30分、軽井沢まで約1時間で、草津温泉を拠点とした周辺観光も充実しています。ホテルには大型駐車場があり、宿泊者は1泊500円で利用できます。
電車利用の場合は、長野原草津口駅からJRバス関東で約25分、草津温泉バスターミナルから徒歩約5分です。バスターミナルからは無料送迎サービスもあるため、事前に連絡すれば迎えに来てもらえます。
老舗ホテル宿泊時の注意点と持参すべきもの
ホテル一井は湯畑前という人気立地のため、特に土日祝日や観光シーズンは早めの予約がおすすめです。湯畑が見える部屋は20室限定のため、希望する場合はさらに早い予約が必要です。
草津の強酸性温泉は金属製のアクセサリーを変色させる可能性があるため、入浴前には必ず外しましょう。また、2つの異なる源泉を楽しめるため、それぞれの特徴を事前に知っておくとより温泉を楽しめます。
冬の草津は非常に寒く、湯畑周辺の散策時は防寒対策が重要です。ホテルから外に出る際は、温泉で温まった体が急激に冷えないよう注意が必要です。また、人気の食事会場は混雑することもあるため、時間に余裕を持って食事に向かうことをおすすめします。
草津温泉 ホテル一井は、湯畑前という最高の立地と老舗ホテルの格式、そして2種類の源泉を楽しめる贅沢な温泉体験ができる素晴らしいホテルでした。草津温泉の中心で特別な時間を過ごしたい方には、心からおすすめできる老舗ホテルです。