
北海道といえば、何といっても新鮮な海の幸!オホーツク海、太平洋、日本海の三つの海に囲まれた北海道では、年間を通して多種多様な海産物が水揚げされます。そんな海鮮の醍醐味を存分に味わえるのが、活気あふれる市場での海鮮丼体験。函館朝市と札幌二条市場を中心に、北海道の市場文化と絶品グルメを満喫する極上の旅へご案内します。
北海道の市場文化とは?知っておきたい基礎知識
北海道の市場は、単なる食材の売り場ではなく、地域の食文化を支える重要な拠点です。戦後復興期から始まった朝市文化は、地元の人々の生活に密着しながら発展し、今では観光の目玉としても愛されています。
北海道市場の特徴
- 豊富な海の幸:カニ、ウニ、イクラ、ホタテなど高級食材が豊富
- 朝の活気:早朝から威勢の良い声が響く活気ある雰囲気
- 新鮮さ:水揚げされたばかりの魚介類が並ぶ
- 観光拠点:地元グルメと観光が融合した独特の文化
市場グルメの楽しみ方
- 早起きのメリット:新鮮な食材と活気ある雰囲気を満喫
- 試食文化:多くの店で試食が可能、食べ比べも楽しい
- 職人との会話:店主や職人との交流で北海道の食文化を体感
- お土産選び:現地でしか手に入らない特産品を発見
【函館朝市】北海道最大級の朝市で味わう海鮮の極み
函館朝市の概要
約250店舗が集結する北海道最大級の朝市
- 住所:北海道函館市若松町9-19(函館朝市ひろば)
- 営業時間:
- 1月~4月:6:00-14:00過ぎ
- 5月~12月:5:00-14:00過ぎ(店舗により異なる)
- アクセス:JR函館駅から徒歩1分
- URL:https://www.hakodate-asaichi.com/
見どころ:戦後の立ち売りから始まった歴史ある朝市で、複数のエリアに分かれて展開
1. どんぶり横丁市場
海鮮丼専門店が集まる美食エリア
人気店舗:
恵比須屋食堂
- 営業時間:6:00-14:00(夏季)、7:00-14:00(冬季)
- 名物:自家製イクラ丼、函館産活いか丼
- 特徴:北海道産にこだわった旬の食材、小上がり席完備
- 価格帯:海鮮丼1,200円~、いくら丼1,500円~
弥生水産直営店
- 営業時間:7:00-14:00
- 名物:五色ぶっかけ丼、特製いくら醤油漬け
- 特徴:毎朝函館で水揚げされる新鮮魚介、選び抜かれたイクラ
- 価格帯:五色丼1,800円~、いくら丼1,600円~
鮮魚店直営 朝市食堂
- 営業時間:6:30-14:00
- 名物:元漁師店主のおまかせ海鮮丼
- 特徴:旬の素材を使った小鉢サービス、アットホームな雰囲気
- 価格帯:海鮮丼1,000円~
2. えきに市場
体験型観光で人気のエリア
- 名物体験:活いか釣り堀(釣り料500円~、調理料別途)
- 営業時間:6:30-14:00
- 特徴:釣ったイカをその場で刺身や踊り焼きに調理
- 人気店:500円海鮮丼の食堂(五目丼、いか刺丼など)
3. 函館朝市ひろば
2014年オープンの観光拠点
- 施設内容:土産物店、飲食店、フードコート
- 営業時間:6:00-14:00
- 特徴:観光バスも多く訪れる、設備の整った観光向けエリア
【札幌二条市場】明治時代から続く札幌の台所
札幌二条市場の概要
明治時代から続く歴史ある市場
- 住所:北海道札幌市中央区南3条東1-2丁目
- 営業時間:7:00-18:00(店舗により異なる)
- アクセス:地下鉄大通駅から徒歩5分、すすきの駅から徒歩3分
- 特徴:全蓋アーケードで天候に関係なく買い物可能
二条市場の人気海鮮丼店
どんぶり茶屋 大磯
- 住所:札幌市中央区南3条東2丁目
- 営業時間:7:00-17:00
- 電話:011-222-1408
- 名物:けいらん丼(ネタ14種)、おまかせ海鮮丼
- 特徴:1922年創業の老舗海産物店併設、地元客も通う名店
- 価格帯:海鮮丼1,500円~、けいらん丼2,500円~
- URL:https://ohiso.jp/
どんぶり茶屋 札幌二条市場店
- 営業時間:8:00-17:00
- 名物:50種類以上の海鮮丼メニュー
- 特徴:専門店ならではの豊富なバリエーション
- 価格帯:海鮮丼1,200円~、特上丼3,000円~
海鮮処 大庄水産
- 営業時間:7:00-16:00
- 名物:生うに丼、中トロとウニの三色丼
- 特徴:厳選された道産魚介、無添加生ウニにこだわり
- 価格帯:生うに丼5,500円~、とろ三色丼3,490円
のれん横丁(夜の部)
夜の市場の隠れ家的雰囲気
- 営業時間:17:00-23:00(店舗により異なる)
- 特徴:赤い提灯が灯る居酒屋街、海鮮からイタリアンまで多彩
- おすすめ:おでん、海鮮料理、地酒との組み合わせ
【札幌市中央卸売市場 場外市場】プロ御用達の食材の宝庫
場外市場の概要
北海道最大の卸売市場に併設
- 住所:北海道札幌市中央区北11条西21-2-3
- 営業時間:6:00-17:00(店舗により異なる)
- アクセス:JR桑園駅から車で5分、札幌駅から無料送迎バス有り
- 電話:011-621-7044
- 特徴:約60店舗、プロの料理人も買い付けに来る本格派
場外市場の人気店舗
札幌かに本家 場外市場店
- 営業時間:8:00-15:00
- 名物:カニ料理専門、場外市場限定メニュー
- 特徴:本店の味を市場価格で提供
丼兵衛 場外市場店
- 営業時間:6:00-15:00
- 名物:500円から楽しめる海鮮丼
- 特徴:コストパフォーマンス抜群、地元客も多数利用
- URL:https://www.donbe.sapporo-asaichi.com/
鮮魚店直営食堂
- 営業時間:6:30-14:30
- 名物:朝仕入れ直送の刺身定食
- 特徴:市場ならではの新鮮さと安さ
場外市場の楽しみ方
- せり見学:早朝5:00-7:30(現在見学休止中、再開時期は要確認)
- 試食サービス:多くの店で新鮮な魚介の試食が可能
- 無料送迎バス:札幌駅など主要エリアから運行(要予約)
【小樽三角市場】コンパクトながら魅力満載
三角市場の概要
小樽の中心部にある小さな市場
- 住所:北海道小樽市稲穂3-10-16
- 営業時間:6:00-17:00(店舗により異なる)
- アクセス:JR小樽駅から徒歩2分
- 特徴:10数店舗のこじんまりとした市場、地元密着型
おすすめ店舗
滋養軒
- 営業時間:6:00-14:00
- 名物:小樽産ウニ丼、海鮮定食
- 特徴:地元漁師も通う老舗、素朴で温かい雰囲気
【絶品海鮮丼】必食メニューガイド
王道海鮮丼ベスト5
1. 五色丼・特上海鮮丼
- 内容:マグロ、ウニ、イクラ、ホタテ、カニ
- 価格:2,500円~3,500円
- 特徴:北海道の代表的海産物が一度に味わえる
2. いくら丼
- 内容:自家製醤油漬けいくらたっぷり
- 価格:1,500円~2,500円
- 特徴:函館・札幌それぞれの店で秘伝のタレが異なる
3. 生うに丼
- 内容:無添加の新鮮生ウニ
- 価格:3,000円~6,000円
- 特徴:北海道でしか味わえない濃厚で甘いウニ
4. 活いか丼
- 内容:函館近海の活イカ(刺身・踊り食い)
- 価格:1,200円~2,000円
- 特徴:函館朝市ならではの活イカ体験
5. 本マグロ丼
- 内容:道南産本マグロの赤身・中トロ
- 価格:2,000円~3,500円
- 特徴:本州とは異なる北海道産マグロの味わい
季節限定メニュー
春(3-5月)
- ボタンエビ:甘みが強く、プリプリの食感
- 春ウニ:産卵前で最も美味しい時期
夏(6-8月)
- 夏カニ:毛ガニ、花咲ガニのベストシーズン
- ホタテ:貝柱が大きく甘みが増す
秋(9-11月)
- 秋鮭・いくら:産卵期で脂がのった鮭と新鮮いくら
- サンマ:脂ののった秋刀魚
冬(12-2月)
- ズワイガニ:身が引き締まり甘みが凝縮
- 真鱈:鍋料理にも最適、白子も絶品
【お土産・特産品】持ち帰りたい北海道の海の幸
人気の持ち帰り商品
生鮮品(要冷蔵配送)
- 生ウニ:100g 2,000円~3,500円
- いくら醤油漬け:250g 1,500円~2,500円
- 活毛ガニ:1杯 3,000円~8,000円
- 生ホタテ:1kg 1,500円~2,500円
加工品
- 塩うに:60g 1,200円~2,000円
- いか塩辛:200g 800円~1,200円
- 昆布:真昆布、利尻昆布各種 500円~2,000円
- 鮭とば:100g 800円~1,200円
おすすめお土産店
函館朝市ひろば
- 営業時間:6:00-14:00
- 特徴:配送サービス充実、観光客向け商品豊富
二条市場 近藤商店
- 営業時間:8:00-17:00
- 特徴:1922年創業の老舗、品質へのこだわり
【宿泊】市場グルメと合わせて楽しむおすすめ宿
函館エリア
ラビスタ函館ベイ
- 住所:北海道函館市豊川町12-6
- 料金:15,000円~/泊(朝食付き)
- 電話:0138-23-6111
- 特徴:函館朝市まで徒歩1分、最上階大浴場からの景色が絶景
函館国際ホテル
- 住所:北海道函館市大手町5-10
- 料金:12,000円~/泊
- 電話:0138-23-5151
- 特徴:朝市まで徒歩3分、老舗ホテルの安心感
札幌エリア
ホテルグレイスリー札幌
- 住所:北海道札幌市中央区南4条西4-2-1
- 料金:8,000円~/泊
- 電話:011-200-7111
- 特徴:すすきの中心部、二条市場まで徒歩5分
札幌プリンスホテル
- 住所:北海道札幌市中央区南2条西11丁目
- 料金:12,000円~/泊
- 電話:011-241-1111
- 特徴:円柱型の特徴的な建物、札幌市街を一望
【旅行プラン】北海道市場巡り 2泊3日モデルコース
1日目:函館朝市満喫コース
6:00 函館朝市到着、活気ある朝の市場散策
6:30 どんぶり横丁で朝食(海鮮丼)
8:00 えきに市場でいか釣り体験
9:30 函館朝市ひろばでお土産購入・配送手配
11:00 函館市内観光(赤レンガ倉庫、元町散策)
12:30 海鮮レストランでランチ
15:00 函館山ロープウェイで景色を楽しむ
18:00 ホテルにチェックイン
19:30 函館の夜景観賞と夕食
2日目:移動日&札幌二条市場
8:00 ホテル朝食・チェックアウト
9:30 JR函館本線で札幌へ(約3時間30分)
13:00 札幌到着、ホテルにチェックイン
14:30 二条市場で遅めのランチ(海鮮丼)
16:00 のれん横丁散策、お土産選び
18:00 すすきので夕食(ジンギスカンなど)
20:00 すすきの夜の街散策
3日目:場外市場&最終日
7:00 場外市場で朝食(海鮮丼)
8:30 市場内でお土産購入、試食巡り
10:00 せり見学(開催時のみ)
11:30 札幌市内観光(時計台、大通公園)
13:00 札幌ラーメンでランチ
15:00 新千歳空港へ移動
17:00 空港でお土産購入、帰路
【市場グルメを楽しむコツ】成功のための実践ガイド
ベストタイム
- 早朝訪問:6:00-8:00が最も活気があり、新鮮な食材が豊富
- 平日推奨:土日祝日は観光客が多く、ゆっくり楽しめない場合も
- 冬季注意:12-2月は営業時間短縮や休業する店舗もあり
服装・持参品
- 防寒対策:市場は屋外や半屋外が多く、冬は特に寒い
- 歩きやすい靴:濡れた床面もあるため滑りにくい靴を
- クーラーボックス:生鮮食品購入時の保冷用
- 現金準備:小さな店舗ではカード不可の場合も
食べ歩きのマナー
- 試食は遠慮なく:積極的に試食を楽しんで良い文化
- 店員との会話:商品の選び方や食べ方を気軽に相談
- 写真撮影:店舗によっては撮影NGの場合もあるため確認を
- ゴミの処理:市場内の指定場所に適切に廃棄
予算の目安
- 朝食海鮮丼:1,200円-2,500円
- お土産(加工品):500円-2,000円/品
- 生鮮品配送:商品代+送料(クール便)
- 1日の食事代:4,000円-6,000円/人
【アクセス情報】各市場への行き方詳細
函館朝市へのアクセス
- 飛行機:函館空港からバス約20分でJR函館駅、そこから徒歩1分
- JR:本州から青森経由、函館駅下車徒歩1分
- 車:函館空港から約20分、駐車場は周辺コインパーキング利用
札幌二条市場へのアクセス
- 地下鉄:南北線・東豊線大通駅から徒歩5分
- 地下鉄:南北線すすきの駅から徒歩3分
- 車:新千歳空港から約45分、周辺にコインパーキング多数
場外市場へのアクセス
- 無料送迎バス:札幌駅・大通・すすきのから運行(要予約)
- JR:桑園駅から車で5分
- 車:札幌市街地から約15分、専用駐車場150台完備
まとめ:北海道の市場で味わう海の恵み
函館朝市と札幌二条市場を中心とした北海道の市場巡りは、日本最高峰の海鮮グルメと活気ある市場文化を同時に体験できる特別な旅となります。戦後から続く庶民の食文化が、今では観光の目玉として世界中の人々を魅了している北海道の市場。
新鮮なウニ、いくら、カニ、ホタテといった高級食材を、産地ならではの価格で味わえるのは北海道旅行の醍醐味です。早朝の活気ある市場で威勢の良い声を聞きながら、職人が目利きした最高の食材で作られた海鮮丼を頬張る体験は、一生の思い出となるでしょう。
「朝から贅沢、それが北海道流」 - 新鮮な海の幸に囲まれた豊かな食文化を、ぜひ北海道の市場で存分に体験してください。きっと、日本の食の豊かさと市場文化の温かさを再認識する、特別な旅になることでしょう。
※最新の営業状況について
訪問前に必ず各店舗・市場の営業状況をご確認ください。天候や季節により営業時間が変更される場合があります。最新情報は各市場の公式サイトや電話でお確かめください。