甲信越 旅する

【松本・上高地】夫婦で巡る信州の絶景と美食。秋の二泊三日旅レポート

信州の豊かな自然と歴史が息づく長野県。特に松本市と、そこから足を延ばすことができる上高地は、秋の旅にぴったりの場所です。先日、妻と二人で訪れた二泊三日の旅の様子をレポートします。

1日目:特急あずさで向かう松本、わさび農場と絶品そば

旅の始まりは、JR新宿駅から特急あずさに乗り込むところから。車窓から流れる景色を眺めていると、都会の喧騒が嘘のように遠ざかっていきます。おしゃべりしたり、読書をしたりしているうちに、あっという間に松本駅に到着しました。

松本駅から歩いてすぐの「タイムズのカーシェア」を予約していた私たちは、早速車を借りて松本市から安曇野エリアへと向かいました。目的地は、以前から行ってみたかった「そば処 あさかわ」。ウェブで見ていた、美しい「雪花ざるそば」をどうしても食べてみたかったのです。開店と同時に店に着きましたが、すでに多くのお客さんで賑わっており、その人気ぶりがうかがえました。

私が注文したのは、天ぷらとざるそばのセット。妻は念願の雪花ざるそばを注文しました。口に入れた瞬間に広がる蕎麦の豊かな香りと、のどごしの良さ。揚げたての天ぷらはサクサクで、蕎麦つゆにつけてもよし、塩で食べてもよし。蕎麦とつゆ、天ぷらのバランスが絶妙で、さすが人気店だと納得の美味しさでした。

お腹を満たした後は、車で少し移動して「大王わさび農場わさび園」へ。広大な敷地を二人でゆっくりと散策しました。透き通った水が流れ、その中でわさびが育っている様子はとても神秘的で、心が洗われるようでした。
ここでは名物のわさびソフトクリームとわさびコロッケを食べ歩き。わさびソフトは、ほんのり香るわさびの風味が新鮮で、クリーミーな甘さと意外なほどマッチしていました。わさびコロッケもピリッとした辛さがアクセントになっていて、どれもここでしか味わえないユニークなグルメでした。

たっぷり遊んだ後は、この日の宿である松本駅近くのビジネスホテルへ。夜は二人で松本の街をぶらりと散策し、明日に備えて早めに休みました。

2日目:息をのむ絶景、上高地へ

旅のハイライトは、信州の山奥に位置する上高地です。松本バスターミナルからアルピコ交通の高速バス「ナショナルパークライナー」に乗車。バスに揺られること約1時間半、帝国ホテル前のバス停で降りると、そこは別世界が広がっていました。

この日の宿泊先は「上高地ルミエスタホテル」。バス停からホテルまで歩いて、まずは荷物を預けました。

昼食は、上高地帝国ホテル内のレストラン「アルペンローゼ」へ。ここでいただいたのは、信州産の地卵を使ったオムライスとハッシュドビーフのセット。とろとろの卵と濃厚なデミグラスソースが絶妙に絡み合い、一口食べるごとに幸せな気分になりました。

食後は、二人で数時間かけて上高地をぐるりと散策しました。梓川の澄んだ流れ、どこまでも広がる雄大な山々、そして清々しい空気。カッパ橋や明神池など、絶景ポイントで足を止め、写真を撮ったり、ただただ景色を眺めたり。歩き疲れたら、現地の地ビールを飲んだり、スイーツをいただいたりして、休憩を挟みました。

夜は、宿泊ホテルのレストランで本格的なフランス料理のコースを堪能。信州の食材をふんだんに使った料理は、どれも繊細で、シェフのこだわりを感じるものばかりでした。昼間の大自然の感動を分かち合いながら、二人でロマンチックなディナーを楽しみました。

3日目:松本城とソウルフード「山賊焼き」

旅の最終日。早朝に目を覚ますと、あたりは朝もや(霧)に包まれていました。幻想的な雰囲気の中、川のほとりを二人で静かに散策。上高地の自然を全身で感じることができました。

名残惜しい気持ちを抱えながら、午前中のバスで松本市内へ戻りました。 松本市内では、国宝松本城を訪れました。黒と白のコントラストが美しい天守閣は、迫力満点。天守内に入り、急な階段を上って最上階まで行くと、松本市街を一望できました。 松本城の近くの食堂で、松本市のソウルフードである「山賊焼き」をいただきました。鶏肉をにんにく風味の特製タレに漬け込み、豪快に揚げた料理は、ジューシーで食べ応え抜群。旅の締めくくりにふさわしい一品でした。

心もお腹も満たされたところで、松本駅から特急あずさに乗り込み、都内へと帰路につきました。
今回の松本・上高地への旅は、美しい自然と美味しいグルメを堪能できる、心に残る特別な時間となりました。

-甲信越, 旅する
-,